【Part.2】
それでは年数が経過していても、ローン控除が使える物件とはどういうものか?
それは耐震基準を適合しているという証明が得られる物件です。
中古戸建の場合比較的難易度が低く、リノベーションの際に耐震補強工事を一緒にやってしまいクリアすればOK!
但し第三者機関にそれを審査して頂き、証明書というお墨付きを頂かなければいけません。
一方で中古マンションはそう簡単にはいきません。耐震改修工事となる大規模工事になる為、自分の部屋だけという訳にはいかないのです。
ですから手を加えてどうこうというのは諦めて、現存の建物が大丈夫か証明する事が必要になります。
検査を依頼するのは比較的簡単に出来るものの、ここでまた厄介な問題が出てきます。
当時の建築確認済証や検査済証の提出を求められます。
古い物件の場合この書類が取れない、もしくはコピー等でも残っていないという事が頻繁に有ります。
この場合検査する事も出来ません。
あわよくば残っていたとしても、検査で引っかかってしまい証明書が発行出来ないという事がザラにあるそうです(注:検査確認機関の方から実際に伺った内容です。)
中古マンションの場合とてもハードルが高い事は理解して頂けたかと思います。
不動産業者に確認しても知識が無い人ならチンプンカンプンなので、ここはしっかり受け答え出来る担当者を見つけたいところですね!
さて最後に、古い中古マンションでも耐震適合証明書が出せる可能性が高い物件の見つけ方を伝授して終わりとします。
「そんなんあるなら勿体ぶらずに言ってよ!」
な~んて声が聞こえてきそうではありますが、期待するよりうんと数が少ない為、あくまで裏技的に捉えて下さいw
それは不動産サイトの”耐震適合証明取得済“!なんて物件をたまに見かけます。
勿論これは立派なセールスポイントになるので、業者さんも声高らかにセールスポイントに挙げているわけですが、
これすなわちこのマンションならどの部屋も取れる可能性が高いという事にも通じます。
マンションの耐震検査は構造部の雨漏りや外壁の亀裂などもチェックされます。比較的新しい年数で大規模修繕工事をやっている物件の場合、ここは非常に有利に働くわけです。
既にその部屋でクリア出来ているという事は、他の部屋でもクリア出来るという事に繋がります。
中古マンションの売り時は重なる事が多く、サイトをくまなく見ていると、あれ?この部屋同じマンションから売りに出てるというのを多く見かけます。
自分が欲しい部屋のマンションに、別の空き物件が無いか詳しくチェックするのは最低限見るべきポイントとして頭に入れておきましょう!
以上 かなりボリュームが多くなってしまいましたが、今回はここまでw